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第1章 官能短歌結社の想い出（1）

　十数年前、私を含む、とあるOLや主婦たち、そして性依存症、性症状などを抱えている女性やレズの女性たちの集まりの中で、症状のリハビリや発散の愉しみ の一つとして、官能的な短歌を詠み合う会がいくつか出来上がりました。それが、プロフィールに載せたそれぞれの官能短歌結社です。私もそれらの代表や幹部 を務めることになりました。

　私たちメンバーは、およそ半数が同性愛者（レズビアン）であり、恋と歌のライバルでもあり、仲間でもあります。縁のある女性の方で、私からお声をかけさせていただいた優秀な女性歌人様も、参加されています。

　しかし、しばらくして、それぞれの代表や幹部の女性たちがかなり心身を壊してしまいました。もともと幼少期のつらい体験などから性依存症や性症状などを 抱えていたり、レズになった女性が多く、それでエロに走ったり、逆に気分が暗い時期に入ったり、いろいろとあったようです。もちろん、メンバーどうしで付 き合うことも多く、私も色々な女性たちと同居してきました。

　世の中には、大変多くの性犯罪があります。加害者の多くは男性ですし、内容も力づくで起こすタイプのものは男性が多くなっています。私も、性犯罪者には強い怒りを覚えます。

　しかし、女性も女性で、性犯罪の被害者にも加害者にもなっています。力づくの暴行被害に巻き込まれるケースはもちろんですが、異常性欲や性依存症、性的 倒錯にかかり、普段から思考・価値観・服装などが常に性的なことにとらわれ、自らアダルトコンテンツに出演したり援助交際・JKビジネス・売春をおこなっ たりして暴行に巻き込まれるケースもあるわけです。

　それを防ぐには、一見すると、女性が「性に関するありとあらゆる場から離れて生きる」ことが一番ですが、それはおかしな話だと私は教えています。女性がそんなことでは、子供を産む、命をつなぐ、性犯罪に反対することさえできなくなります。