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ただ犯されたいの
第12章 【お風呂の中でイケナイ性教育】







キュッとシャワーをひねる音。
全身に浴びて洗い流していく。




夕方パートから帰ってきて夕飯作り終えてから真っ先に私はシャワーを浴びる。
今年40歳になる私は正直疲れ切っていたし、
子供も5歳の頃に離婚してからは女手ひとつで育ててきた息子も高校一年生。




身体洗ってると帰宅してきた音がしたので息子に聴こえるよう大きな声で「おかえりー」と叫んだ。
「おう」って恥ずかしそうに言っちゃってさ。
最近、ようやく来たのか反抗期ってくらい私を遠ざけようとするからそれも成長のひとつだと可愛く思って接し続けている。




きっと母親と距離を置きたい時なんだろうなって寂しくもあるけど、皆が通る道だ、優しく見守ろう。
そう思っていた。
だから扉が開くなんて思いもしなかったし、まさか息子が服を脱いで入ってくるなんて「ギャッ」て変な声が出るほどびっくりしたの。




タオルで下半身巻いて入ってくるところは可愛いけど、お母さん入ってるんだよ!?
そりゃ小学校までは一緒に入ってたけどさ、中学あがって別々になったよね?




「ど、どうしたの?見たいテレビでもあった?お母さん急いで出るね?」




ちょっとテンパったじゃない。
シャワー出そうとしたらそれを止めてきて。




「あぁ……たまには背中流すわ」




「あんた熱あるんじゃないの!?」




ちょっと顔赤いし!急に変なこと言い出すから動揺しまくる。
良いから…とスポンジ取り上げられて背中に当ててきた。
「あ、ありがとう」って声窄んじゃうし。
凄く嬉しくて今度は泣いちゃいそうだよ。
母の日でもないし、誕生日でもない。
本当、何の変哲もない普通の日。




「あ、佐々木がさ、母さんのこと美人って言ってた」




「えっ!?佐々木ってあの結人くん!?うそ〜照れちゃうな」




あ、こういうのキモいって思われちゃうんだろうな。
急に詰めてきた距離感を空けてしまうのは勿体ない。




「バカじゃねぇの?って言っといた」




「アハハ、何それ〜こんなオバサンを美人だなんて言ってくれるの貴重なんだよ?」




「ほら、背中終わった、立って」




「え…?立つって……背中だけで良いよ」




「俺のこともこんな風に洗ってくれたじゃん」




「あれは…小さい時でしょ」










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