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ただ犯されたいの
第2章 【娘を斡旋する母親】
「もうじき来るから制服着ときな?絶対嫌がるんじゃないよ?何されても終わるまでちゃんと感じてるフリしな?あんたの将来が掛かってるからね?肝に銘じときなさいよ」
もう泣き方を忘れているようでした。
身体はすっかり染み付いていて母に反抗する気力など遠の昔に置いてきたみたいです。
生活の為に母は夜の仕事をしながら時々私にも手伝わせてウリの斡旋をしていた。
かなりの太客の相手をさせられていました。
最初は何が何だかわからなく抵抗もしました。
知らないオジサンに身体中を触られるのは恐怖です。
初めての時は母に両手を押さえつけられた。
「減るもんじゃないし良いだろ?そのうちあんたから股開くようになるよ」と耳元で言われゾッとしたのを覚えてる。
同じ道を辿れと言われたみたいでその日だけは一生分の涙を流したんじゃないでしょうか。
一度限りだった人も居れば何度も顔を合わせている人も居る。
今度の方は太客の中でも上位なんだろうと私でも想像がつく。
部屋の全身鏡の前で制服のリボンを着けた。
紺色のブレザーに青いチェックスカート。
紺色のハイソックス。
髪はストレートのセミロングで黒。
顔は……どちらかと言えば大人っぽい方だと思う。
血色が良く見えるように色つきリップを塗った。
母に呼ばれてリビングへ行くと、ソファーに見知らぬ後ろ姿が。
嬉しそうに母は私の隣に立って
「龍彦さん、ほら、娘の梓よ」と私を紹介したのだ。
恐る恐る視線を上げるとそこには笑うと目尻がクシャッとなる優しそうな品の良いオジサマ。
「こんにちは、長谷部です」
声は低く重い。
着ている服もどこかのブランドで腕にはゴールドの時計が光っている。
「こっちへおいで」と隣に座るよう手招きされた。
母の視線に煽られ一旦従う。
厭らしい手付きで膝を撫でてくる。
抵抗するな、愛想良くしろ。
泣くのなんて以てのほかだ。
自分を捨てろ。
押し殺せ。
「じゃ、後は2人で楽しんで?私はお暇するわね」
えっ…!?2人きりにするの…!?
初対面で!?
この方の指示だろうか。
「ああ、頼むよ」と送り出している。
ネクタイを緩めながら私を舐めるように見る視線にぎこちなく笑ってみせた。