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揺れる心
第1章 雨の日の出会い
携帯で病院の検索をすると、近くに整形外科がギリギリ診察時間内のようで、電話をしてみる。

受付らしい女性が一度保留をした後、
「お待ちしてます」と言ってくれたので、
タクシーで近くにある会社に一度立ち寄り、
デスクに向かう時だけ室内履きにしているビルケンシュトックのサンダルに履き替えてから向かった。


病院に着くと、
「本日は終了しました」のカードが出ているけど、
中には人影が見える。

そっとノックをしてみると、
白衣を羽織った男性がドアを開けてくれる。

「どうぞ」と私に言うと、
受付にいるスタッフさん達に、
「今日はもう良いですよ。
あがってください」と声を掛ける。


うんうん。
土曜日だし、不要な残業はダメだからね?
管理職は残って、
下を帰らせるのは正しい運用だわ。

と、心の中で呟きながら、
なんとか歩いて白衣の後ろについていく。

急に立ち止まって振り返ると、
「手を貸しましょうか?」と言われて、
驚いたのと咄嗟だったので、
反応出来ずに背中にぶつかってよろめいてしまった。


「申し訳ありません」と慌てて言うと、
転ばないように腕を掴まれていたことに気づいて紅くなってしまう。


「しょうがないな」と言うと、
フワリと私を抱き上げて、
「思ったより軽いですね?」と笑われる。


見ると、物凄く顔が若くて恥ずかしくなる。
コンタクトが苦手で、
結婚式だからと眼鏡も外していたし、
背が高い先生だから、顔なんて見えてなかった。

低くて落ち着いた声とのギャップで、
更に紅くなってしまった。


馬鹿みたい。
私は単なる患者でしょ?


診察室に入って、ベッドに降ろされたので、
座り直す。


「えっと、転んだんでしたっけ?
状況を教えてください。
腕とか他のトコ、打ってない?
初診だと問診票も書くんだったな?
これに記入してください」とクリップボードとペンを渡されるので、
取り敢えず記入し始めた。


先生は、一度奥に入ってから
キチンと白衣の前を閉めて戻ってきた。


問診票を見ながら、
状況を確認していくつか質問すると、
「ちょっと診察させてください」と言って、触診をしてから、
「下着は取ってからに着替えて」と検査着を渡され、
レントゲンとMRI、CTの検査をしていった。


ドキドキした気持ちと紅い顔は、
少しずつクールダウンしていった。

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