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揺れる心
第6章 秘密
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何度も何度も抱き合って、キスをして、
気付いたら朝を迎えていた。
やっと、海斗さんのものになれたという安心感から、
朝方、のんびりうたた寝をして、
また、起きると抱き合った。
「あのね。
お兄様、私が気を失ってる時、
写真とかを撮ってたかもしれないの。
携帯を出して、
海斗さんに送るか、
電話するって言ってて…」
「電話は来なかったよ」
「海斗さんに言われたくなかったらって…。
不安で怖かったの。
でも私、もう気にしないようにする。
意識がないところで何かされても、
心まで屈したわけじゃないもの」
「うん。
そうだよ。
それに、もう真理子さんは僕だけのお嫁さんだから」
「私、お兄様に会うの、
やっぱり少し怖いけど、
もうあんなことされないように、
隙を見せないように注意します」
「入籍の報告だけ、家族でしたら、
もう会わないようにしよう」
「真理子さん…?」
「えっ?」
「なんだか、
これまでよりもっと綺麗になってて、
凄く強く見えるよ。
俺、本当に幸せだな?
仕事も頑張らないとな」
「私…
お料理したり、針仕事したり、お掃除したりして、
海斗さんが居心地良く過ごせるお家を作りたいな」
「それとさ。
赤ちゃんも?」
「えっ?」
「いや。
まだまだ2人だけでイチャイチャしたいな。
でもさ、こんなに愛し合ってたら、
すぐにコウノトリが飛んでくるよね?」
楽しそうに笑う海斗さんを見ていると、
そっと胸の奥に片付けたはずのお母様、百合子さんの書き残したことを思い浮かべて胸が痛くなってしまう。
お兄様が、
私を見て百合さんと言いながら泣いていたことと関係しているのかしら?
海斗さんに秘密を持ってしまったようで、
苦しい気持ちになる。
そして、まだお会いしていない海斗さんのお父様と、
血の繋がりはないお母様はどんな方で、
私に対してどんな態度を取るのかしらというのも気になっていた。
気付いたら朝を迎えていた。
やっと、海斗さんのものになれたという安心感から、
朝方、のんびりうたた寝をして、
また、起きると抱き合った。
「あのね。
お兄様、私が気を失ってる時、
写真とかを撮ってたかもしれないの。
携帯を出して、
海斗さんに送るか、
電話するって言ってて…」
「電話は来なかったよ」
「海斗さんに言われたくなかったらって…。
不安で怖かったの。
でも私、もう気にしないようにする。
意識がないところで何かされても、
心まで屈したわけじゃないもの」
「うん。
そうだよ。
それに、もう真理子さんは僕だけのお嫁さんだから」
「私、お兄様に会うの、
やっぱり少し怖いけど、
もうあんなことされないように、
隙を見せないように注意します」
「入籍の報告だけ、家族でしたら、
もう会わないようにしよう」
「真理子さん…?」
「えっ?」
「なんだか、
これまでよりもっと綺麗になってて、
凄く強く見えるよ。
俺、本当に幸せだな?
仕事も頑張らないとな」
「私…
お料理したり、針仕事したり、お掃除したりして、
海斗さんが居心地良く過ごせるお家を作りたいな」
「それとさ。
赤ちゃんも?」
「えっ?」
「いや。
まだまだ2人だけでイチャイチャしたいな。
でもさ、こんなに愛し合ってたら、
すぐにコウノトリが飛んでくるよね?」
楽しそうに笑う海斗さんを見ていると、
そっと胸の奥に片付けたはずのお母様、百合子さんの書き残したことを思い浮かべて胸が痛くなってしまう。
お兄様が、
私を見て百合さんと言いながら泣いていたことと関係しているのかしら?
海斗さんに秘密を持ってしまったようで、
苦しい気持ちになる。
そして、まだお会いしていない海斗さんのお父様と、
血の繋がりはないお母様はどんな方で、
私に対してどんな態度を取るのかしらというのも気になっていた。
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