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揺れる心
第1章 雨の日の出会い
車に乗り込んだ先生をそっと見る。

絶対に私よりかなり若い。

滑らかに車を出して近くの薬局に着くと、
「座ってて良いですよ?
あ、保険証だけ見せろって言われるかな」と言うので、
「大丈夫です。
私が行きますから」と言って、車から出た。


小ぢんまりとした家族経営のような薬局で、
ご年配の女性が白衣を着てちょこんと座っていたので、
処方箋を渡すと、
私の後ろに立っていた先生に嬉しそうに声を掛けた。


「あら、カイちゃん!
久し振りね。
大先生はお元気なの?」

「はい。ありがとうございます。
最近は兄がメインで診察してるんで、
週2くらいしか診察してないですけど、元気です」

「カイちゃんは?」

「俺はおまけみたいなもんなんで…。
あ、こちらの患者さん、
急患だったんで。
処方箋、お願いします」と説明してくれた。

もっと話していたそうな薬剤師さんの話を遮って、
薬を用意してもらって薬局を後にした。


「いつまでも子供扱いされるからな」と言いながら、
エンジンを掛ける。


「カイちゃんって呼ばれてましたね?」

「ああ、海斗っていうんだけど、
あのおばちゃん、ずっとカイちゃんって呼んでる」


車を走らせて5分ほどでマンションに着いた。

「部屋の前まで送りますよ」と言われて、

「大丈夫ですから」と言うと、
先生のお腹が鳴ったのが聴こえた。


「えっ?」と思わず声を出してしまうと、
恥ずかしそうに「忙しくて昼メシ、喰ってなかったから」と言った。


「あの…。
送っていただいたお礼に、
良かったら何か召し上がりますか?
たいしたものは出来ませんけど」と、思わず言ってしまった。
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