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揺れる心
第1章 雨の日の出会い
今度は先生の方が少し顔を赤らめた気がしたけど、
多分、気のせいだと思った。


眼鏡も掛けてない私の視力は、
全く当てにならない。


「肌が真っ白ですね。
水泳とかはしないですか?」と言われて、
首を傾げる。


「あ、着替えて来てください。
リハビリプランのこととか、説明しますね?」と言われて、
「そっちのカーテンの中で着替えられますよ。
向こうの戸締りしてきます」と言いながら、
先生はスタスタと部屋から出てしまった。


着替えて壁の大きな鏡で髪を手櫛で整えた。
降ろしたままにしておくことにして、
カーテンから出ると、
先生はTシャツとジーンズに着替えていた。


「平日は通院出来ますか?」

「水曜日の遅い時間でしたら。
何時までですか?」

「最終受付、リハビリは6時半かな?
診察は5時半だったと思います」

「では、空いてましたら、水曜日の6時半でリハビリの予約をお願いします。
診察は間に合いませんので、土曜日に伺います」

「これ、処方箋です。
薬局、判りますか?」

「いいえ」

「だったら、送りがてら立ち寄ります。
その脚で、この雨だと、大変でしょうから。
その代わり、戸締りするの、もう少し待って貰えますか?」

「先生に送っていただくなんて、申し訳ありませんわ?」

「カルテ見たら、近いし、
通り道だから、問題ないですよ?
じゃあ、ここで待っててください」

「あの…お会計は?」と訊くと、
照れ臭そうに笑って、

「受付事務の人、帰しちゃったから、
やり方判らなくて…。
次回、一緒にお願いします」と言った。


奥の方から戸締りをしていき、
エントランスと待合室のブラインドを下ろしたり、
内鍵を締めたりして、
リハビリ室の戸締りや施錠もして、電気を消した。


「こっちの職員用の出口から外に出ます。
あ、手を貸しますよ?」と言って、
荷物を持って私を支えてくれる。


外に出て、先に車のキーを開けると、
私を助手席に座らせてからエンジンを掛けてエアコンをつけると、
「セキュリティ、掛けてきます」と、もう一度外に出た。


駐車場から改めて病院の看板を見ると、
『安藤クリニック』と書いてあった。

先生のネームプレートにも『安藤』とあったので、
院長先生ということはないだろうから、
若先生といったところなのかなと思った。
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