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甘美な誘惑、羞恥のエクスタシー
第1章 もうひとつの顔
「朝比奈さん、これ持っててくれるかな?」

北条が赤いコートをみくに差し出す。

「えっ、あの……」

まだ混乱したまま、みくは反射的にそれを受け取ってしまう。

「今から彼女のお楽しみタイムだから、朝比奈さんも見届けてくださいね」

みくに話しかけてから、北条がリード付の首輪を夫人にはめる。

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