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スワッピング入門+(続)+(3)妻が見知らぬ男に犯される時
第28章 不条理なプロローグ(第一部)
冷たい汗が滲む。
見開いた映見の瞳には、怯えの影が宿っていた。
一本道のアスファルトの先に山が見える。
緑の背景に浮かんだ白い建物は、さっきまでいた病院だった。
友人を見舞った帰り道、久しぶりの会話を思い出しながら歩くのを楽しんでいた。
初秋の空はクッキリと晴れ渡り、気持ちの良い風が髪を揺らす。
『良かった・・・。思ったより、元気そうだった・・・。』
ホッとした気持ちを確かめたくて、帰りは駅までタクシーを使わずに歩くことにしたのだ。
東京から2時間以上もかかる郊外のK市は、平日の午後では人通りも殆どなかった。
駅の近くのメインストリートまで、爽やかな気持ちのまま、小さな旅を楽しんでいたのに。
一軒のパチンコ店の前を通り過ぎた瞬間、ゾクリとした視線を感じた。
若者二人が歩道に座り込み、ジッと映見の方を睨み付けている。
反射的に嫌悪感に包まれた映見は、歩調を速め、駅への道を急いだ。
ヒールの乾いた音が人気の無い通りに響くと、返って、怖さが増すような気がした。
そして、振り向いた時に更なる不安が湧き上がってきたのだ。
ニヤついた顔が二つ、並んで近づいてくる。
(まさか・・・・・。)
明らかに、映見の後をつけてきたとしか思えなかった。
見開いた映見の瞳には、怯えの影が宿っていた。
一本道のアスファルトの先に山が見える。
緑の背景に浮かんだ白い建物は、さっきまでいた病院だった。
友人を見舞った帰り道、久しぶりの会話を思い出しながら歩くのを楽しんでいた。
初秋の空はクッキリと晴れ渡り、気持ちの良い風が髪を揺らす。
『良かった・・・。思ったより、元気そうだった・・・。』
ホッとした気持ちを確かめたくて、帰りは駅までタクシーを使わずに歩くことにしたのだ。
東京から2時間以上もかかる郊外のK市は、平日の午後では人通りも殆どなかった。
駅の近くのメインストリートまで、爽やかな気持ちのまま、小さな旅を楽しんでいたのに。
一軒のパチンコ店の前を通り過ぎた瞬間、ゾクリとした視線を感じた。
若者二人が歩道に座り込み、ジッと映見の方を睨み付けている。
反射的に嫌悪感に包まれた映見は、歩調を速め、駅への道を急いだ。
ヒールの乾いた音が人気の無い通りに響くと、返って、怖さが増すような気がした。
そして、振り向いた時に更なる不安が湧き上がってきたのだ。
ニヤついた顔が二つ、並んで近づいてくる。
(まさか・・・・・。)
明らかに、映見の後をつけてきたとしか思えなかった。