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リーファ
第1章 あたしも着てみようかなあ
「あら、そう? でも大丈夫よ、心配しないで」
テシアはキリトを引きずるように歩いた。
「だ、だいたい、相手は誰なんだよ!」
「ふふん、それは行ってからのお楽しみよ」
キリトは必死に抵抗しようとした。だが、テシアの握力には全く歯が立たない。
「い、いや、いや、いやー!」
こうして二人の婚活が始まった。
終章 その三日後、キリトは領主会議に出席した。
出席者全員の前で挨拶する。
「えー、先日はお騒がせしました。おかげさまで全快しまして、本日より復帰させていただきます。まだまだ至らない点も多いと思いますが、皆様方の御指導御鞭廻しによりまして、今後一層の精進を重ね、領地の発展のために尽くしていく所存でありますので、何卒宜しくお願い申し上げます」
キリトが頭を下げると拍手が起こった。「それじゃ早速だけど、例の話を進めようか」
シルフの領主サクヤが言うと、全員がうなずく。
「あの、すみません、まだ話が見えないんですが……」
「実はな、我がサラマンダー領において、次期領主を選ぶ会議を行うことになった」
「えーと、つまり?」
「次の族長を決めるのよ。で、誰が相応しいと思う?」
アリシャ・ルーが身を乗り出す。
「そりゃあユージーン将軍でしょう」
「いやいや、ここはシルフィード騎士団団長のユーフェミアがふさわしいでしょ」
「でもでも、あの二人は恋人同士だって噂だよ」
「あの二人なら種族の壁なんか軽々越えられるわよ」
「でも、やっぱりここはウンディーネ族のリーファが一番でしょ」
「えーでもー、あの子じゃあねぇ」
「あーあ、いっそ全部ぶち壊してくれればいいんだけどなぁ」
「ええいうるさい! 黙れ貴様等!!お望みとあらば全員食っちまうぞー!」
ヴァルチャー型感染症の潜伏期間がいきなり明けた。アリシャ・ルーが発狂した。いきなりユーフェミアの頭にかじりついた。首のない死体がどさりと床に斃れる。そこから血がじわじわと広がっていく。コリコリ、ボキッと頭蓋骨を噛み砕く音がひびく。
「ユーフェミアの脳はあんまり美味くなかった。口直しにリーファ、お前をいただこうか?!」
アリシャは牙を剥く。リーファは悲鳴を上げ逃げ惑った。
「きゃああああっ」
「リーファ、危ない!」
キリトが割って入り、剣でアリシャの首を撥ね飛ばした。
「キリト君……」
リーファはキリトに抱きつき泣き出した。
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