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リーファ
第1章 あたしも着てみようかなあ
「私、お姉ちゃんとキリトを応援します」
「リーフ!?」
「お兄ちゃん、私、この世界に来てよかった。お兄ちゃんに会えて、本当に幸せです。これからもずっと一緒ですよ」
リーフはそう言って笑うと、キリトの腕の中に飛び込んだ。「リーフ、おい、リーフ!!」
キリトの声が虚しく響く。やがてリーフの姿は光となって消えた。
「キリト君……」
明日奈は涙を堪えながらキリトを見上げた。
「ごめん……でも、どうして……」
キリトが俯いた。その肩をリーフが叩いた。
「おめでとう、お兄ちゃん」
「リーフ……お前……」
「お姉ちゃんをよろしくお願いします」
リーフは微笑むと、再び光の粒子となり、消えていった。
「リーフ……お前……なんで……」
「キリト君……リーフは……」
ヴァルチャー型感染症に罹っていいたのだ。病毒性が強く予防接種も特効薬もない。キリトはヒューマノイドを捕食するバケモノになっていた。
残念ながら致死率は百%で重症化すると一日に百人食べる。キリトはリーファやスグに対して食欲を示していた。このままではいずれ犠牲者が出てしまうだろう。そこでリーファはテシアに頼んだのだ。
『お兄ちゃんを助けてください』
テシアは快諾した。しかしそれはキリトを閉じ込めて餓死させることを意味していた。リーファは躊躇したが、他に方法はなかった。
テシアはキリトを連れて世界樹の地下深くへと潜っていった。
「お、おい、どこに行くんだよ」
「私の家よ」
「家? こんなところにか?」
「ええ、ほら、もうすぐよ」
しばらく歩くと、広い部屋にたどり着いた。中央には台座があり、その上には水晶球が置かれていた。「これは?」
「転移門よ。ここを通れば一瞬でシルフ領のケットシー村まで行けるわ」
「そ、そんなものが……すごいな」
「あなたが眠っている間に作ったの。さあ行きましょう」
キリトの手を引いて、テシアは歩きだした。
「あ、ああ」
キリトは言われるままにあとに続いた。そして――
「ええーい!」
「うわあ!」
いきなり目の前に現れたサラマンダーに、キリトは驚いて転んだ。
「いてて……な、なんだ?」
「なにって、お見合いよ」
「おみあいっ!?」
テシアはキリトの手を引っ張り立たせると、そのまま手を握ったまま歩きだした。
「ちょ、ちょっと待ってくれ! お、お見合いなんて聞いてないぞっ」
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