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第2章 大型トレーラー

「へー・・・おもしろそう。」

「宜しかったら試してみますか？」

「えっ・・・いいんですか？嬉しーい、私・・・ビューティー・エンジェルの大ファンなんですぅ。」

「それは光栄ですね・・・どうぞどうぞ、遠慮なく・・・。」

男に促されてトレーラーの中に入っていった。

意外と広い車内は様々な機械がギッシリと並んでいた。

白いパーティションの向こうにチラリとベッドが見えた。

「へー、ベッドもあるぅ・・・・・。」

「ああ・・・この車で生活しているから・・・キッチンやトイレもあるし便利ですよ。日本中を旅しながらデータを集めているんでね。」

「データ・・・・ですか？」

「そう・・・よりリアルなヴァーチャル世界を構築するために、大勢の人達からデータを集めているんですよ。もう殆ど完成に近いですけど・・・。」

「えー、本当ですか？」

「そうですよ、じゃあ早速、モニターの前に立ってみてくれますか？」

「こう・・・ですか？」

愛が機械の前に立つと、フラッシュが光った。

モニターにスキャンした自分の顔が映っている。

「これをコンピューターが自動解析して、ゲームの中の三次元映像に落とし込むのです。」

男が操作すると、３Ｄ画面に愛の姿が映し出された。　

「えっー・・・凄ぉい・・・まるで本物みたい。」

コスチュームは勿論、ビューティー・エンジェルが着ている衣装・・・セーラー服を超ミニスカートやシースルーのブラウスにアレンジした戦闘服だった。

両耳に白い天使の翼が覆い、頭には宝石がきらめくティアラ（王冠）が付けられている。

愛のはレッド・エンジェルの象徴であるルビーだった。

勿論、愛の大好きな主役のコスチュームである。