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第1章 始まり

そんなある日の昼休憩中。
いつものように昼食を食べていた時のことだった。

私｢マッチングアプリ？｣
かなこ｢そう！マッチングして、出会うまでがめんどくさいけど、めっちゃ良いよ！｣
佳奈｢だから最近嬉しそうなのね｣

このふたりは同期のカナカナコンビと言われる2人。
いつもこの3人で食事に行ったり、飲みに行ったりしている。

正直、この2人は可愛いしモテる。
佳奈に関しては｢男なんざめんどくさい｣と言う事で彼氏は作ってないらしいが、体だけの関係の人はいるらしい。
まぁ……その気持ちは分かる。
割り切った関係の方が楽なこともあるよね。

佳奈｢で、そのマッチングアプリで出会った人と、今度デートするのね？
正直、大丈夫？騙されない？｣
かなこ｢大丈夫だってー。今までに何回も会って来たんだしー｣
私｢会うの何人目なの？｣
かなこ｢うーん、5人目かなー？｣

かなこ曰く、やり取りはみんな楽しいけど、いざ会ってみると、みんな微妙らしい。
人生そう簡単に行ったら苦労しないよな。
そう思いながら、うどんを頬張る私。
かなこはとても嬉しそうな顔で続きを話していた。

かなこ｢でも、今度会う人とは本当に連絡取り合ってて楽しい。
付き合うなら、この人！って、初めて思えてるの｣
佳奈｢でもまだ会ってないんでしょ？大丈夫なの？｣
私｢ヤリ捨てポイなんて、よくある話しだし、気をつけなさいよ。かなこも自分の身体くらい、ちゃんと守りなさいな｣
かなこ｢あんたらはオカンか！｣
私・佳奈｢それくらい心配なの！｣
かなこ｢はーい｣

佳奈はサバサバしていて、我が道を行くタイプ。
かなこは純粋な女の子。騙されるんじゃないかと正直心配になる。
でも、マッチングアプリか……。
この先どうなるか分からないけど、出会うだけなら出会ってもいいのかな……。

そう思う反面、色々事件があるから心配もあるよな……。
そう思いながらも、平和なお昼休みが過ぎていった。