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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第7章 折り返しの風景
景色が流れている。

逆走する町並みが、少女の記憶をなぞっていく。

「は・・・い・・・・ああ・・・は・・・い」

空ろな表情で圭子は呟き続けていた。

明るさを取り戻した車内に、ドアの窓ガラスに両手を当て、身体を預けている少女の影が落ちている。

(気持ち・・・いい・・・・)

愛撫の余韻が全身に残ったまま、夢の中をさ迷っていた。

白い閃光が、少女が見る風景をボンヤリと歪ませていく。

「ああ・・・・そ、そう・・・」

唇から白い歯がこぼれている。

ボタンが幾つか外されたブラウスは乱れてはいたが、ブラジャーからはみ出した乳房をかろうじて隠していた。

スカートも、その下にあるパンティーは太もものあたりまでずり落ちて、淡い花園をもう少しで露にしようとしたままだったが、遠目には女子高生の品格を疑う程には感じさせなかった。

終点から折り返し、郊外に向かう列車は人影も少ない。

だから圭子が白昼夢に包まれたまま、男の問いかけに答える呟きが、不審に思われる事もなかったのである。
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