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朝の日課
第1章 通勤電車 
わたしの側のドアが開く。

多くの男女が無言で無表情で降りて行く。

同じような多くの男女が同じような様子で乗り込んで来る。

人がぎっしりと詰め込まれた。

ドアが閉まる。

わたしは棒手擦りをつかんだまま、ドアの窓から外を見ている。

いや、見てはいない。

全神経をわたしは背後に集中させている。


電車は、しばらく進むと、カーブでもあるのか、大きく揺れる個所がある。

慣れた乗客は揺れに備えているが、不慣れな者は声を出す。


その揺れが合図だ。


揺れの後、彼の手がわたしに触れてくる。

電車が動き出して一分足らずに起こる事だが、わたしには長い時間だ。


その間も、内股は溢れ、乳首は硬く尖っている。


……早く揺れて! 彼の手を感じさせて! 


わたしの牝の匂いが濃くなって行く。
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