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好きになってくれてありがとう
第3章 プロポーズ




「次はいつ休みだっけ?」

部長に聞かれて私は明後日と普通に答えた。


明後日の休みにはマンションの部屋の鍵を交換に業者さんがやってくる予定。

これで元カレが来ても会うことはない。
ってかまず来ないだろうけど…

心配ない。だって彼女が妊娠してて幸せなはずだから。私のことなんてこれっぽっちも気にしてなんかないはず。


家電や水族館のお礼に私がお金を払おうと財布を出すと部長は自分の財布からカードを出してまたお金を払ってしまった。


「部長、今日は払わせてください!
この前も出してもらって鍵の修理代だって幼なじみだからってお金取ってもらえなかったんです。」

「鍵は俺も払ってないし。
女の子はありがとうって出してもらっとけばいい。
ありがとうって言ってもらえるだけで嬉しいからな。
好きな子なら特にね。」



スマートに好きだと言ってくれる部長に少し向き合ってもいいかもと思っている自分もいる。


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