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好きになってくれてありがとう
第4章 元カレ襲来



岸さんはほんと数十分で帰っていった。
だから費用も渡せていない。

どうにかしてお礼をしないといけないと考え今度菓子折を持って行くことに決めた。


平日でありながらまだお昼になるまでも時間があるため最近買ったファッション誌をタブレット端末で読むことにした。

あ、この服かわいい。こんどお店に見に行ってみよう。なんてのんきなことを言っていられるのはここまでだった。


昨日の夜作った唐揚げが余っていたから甘辛く味付けをし冷凍していた味噌玉をいれ味噌汁を作りサラダを用意してさて食べようとしたとき玄関から不吉な音が響く。


オートロックマンションのため住人しか入ってこれないはず。
宅配業者や用事がある人は下のインターホンを鳴らすはずなのに今私が聞いているのは明らかにドアの所からだった。



しかも鍵穴に何かを刺して回している音…

私は恐怖のあまり動けなかった。



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