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好きになってくれてありがとう
第4章 元カレ襲来



ディスプレイに表示されていたのは間違いなく卓也の文字。
連絡先を削除してなかったのは私のミスだ。

あんなことがって文句の一つ言えなかったことを思い出し最後だからもう出ないくらい文句言ってやろうと振動するスマホをタップした。


「はい。」

「あ、理恵?今どこにいる?俺マンションにいるんだけど部屋の鍵開けないんだけど。」

「どこって言う必要ある?」

「何イライラしてんの?」

「イライラする元凶のあんたがここに来てるからよ!何しに来てるの?ここは私の家なの。契約者も私なの。あなたは他に女がいてそっちに行ったんだからここに来る必要はないはず。」

「いやー、それがさ。
いろいろあって話したいことあるから鍵開けてくれない?」


話したいこと?私は話したいことなんてひとつもなかった。それよりどの面下げてここに来てんの?って神経を疑いたくなったくらい。


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