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好きになってくれてありがとう
第1章 終わった恋


「あ、ごめんなさい。」

私はそう言うと相手の人はすぐに答えてくれた。


「こちらこそ申し訳ない。お怪我はありませんか?」


ん??
どこかで聞いたことあるような声に私は顔を上げた。


そしてそこに居たのは

「と、と、と…とう‥藤堂、部、ちょっ…」


「月島?こんなところで何をしてるんだ?」


そう、私がぶつかったのは直属の上司である藤堂翼(とうどうたすく)だった。


「お疲れ様でございます。部長。
大変申し訳ございませんでした。」

「はは、固いな。今日は休みだろ?
仕事みたいに話すなよ。」

「いえ、でも部長ですので。
で、部長は何をなさっているのですか?」


すると部長は私を見てニコッと笑った。
笑った!いつも部下には鬼みたいな顔しかしないのにお客様に見せるような顔で笑った。



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