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魔法少女は時給700円!
第4章 幕間(1)
ハッと川畑が顔を上げると、凶悪顔の狸が『愛の募金』と汚い字で書かれた箱を差し出している。

「おっちゃん、○学生処女の相場、知っとるか?」

川畑は真っ青になって、財布の中から数枚の万札を掴み出し、箱に入れた。

無言で狸に睨まれ、引き出しから銀行の封筒を持ってきたところを、まるっと奪い取られる。

「今日のところは、これくらいで勘弁しちゃる。今後オイラに無断でアカネに手ぇ出してみろ、こんなモンじゃ済まさねぇからな」

狸がノッシノッシと去っていくのを見送って、川畑は目覚めた。

「ゆ、夢…?」

だが、川畑が布団から出て財布と引き出しを確認すると、金は全部消えていた。



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