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縛られたい
第10章 甘い夜〜まりあ
「いや、これだとさ、
うっかりそのまま挿れちゃいそうで。
ちょっとそれは、
ロマンチックじゃないでしょ?
でも、こんなに密着して、
俺に跨ってるから…」

「あ…そっか。
ごめんなさい」と言うと、
耳まで紅くなってしまっているのを感じた。


「誘ってるの?
いや、違うな。
天然ってやつだな?」と、
紅くなった耳朶を軽く齧られてから、
舌を入れられると、
くすぐったくて身体を捩ってしまう。


「ダメだよ?
動くとホント、ヤバいからね?」と、
悪戯っぽい顔で笑うので、
私からキスを強請るようにしてみる。


「そんなにキスしたら、
本当に我慢出来なくなるよ?
部屋に戻ろうか?」と言われたけど、

「ダメ。
我慢しないで?
好きにして?」と言った。



阿部さんは自分のを握って私の割れ目に当てて入り口の辺りを何度か擦るようにする。

蕾の処にも当たると、
ビクンっ!と身体が震えてしまう。

お湯がパシャパシャと揺らぐ。


グイっと先端が私のナカに沈んでいく。
私は思わず阿部さんの首に捕まるようになってしまう。


阿部さんの大きな手が私の腰を抱くようにして、
更に奥まで進めていきながら胸の先端を唇に含んで舌で転がすので、
声が出てしまう。

その声が響くので、
驚いて口を塞ごうとすると、
「声、出して?
興奮するから、我慢しなくて良いよ」と、
腰を突き上げるようにする。


「恥ずかしい…。
誰かに聴かれちゃう…」と言うと、
唇にキスをして、
声を塞いでくれる。


唇とナカを同時に犯されているような気持ちになって、
あまりの気持ち良さな思わず背中に爪を立てそうになる。


「まさとさん…もうダメ…。
イッちゃう。
ああぁぁ…んっ…」


「うっ…」とうめいて動きが止まると、
奥にドクドクと注がれるのを感じる。


暫くそのままの格好でしがみついて、
キスをしていると、
「出ようか?
俺ものぼせそう」と笑う。


浴槽から出てシャワーで流すと、
トロリとナカから白濁した液体が流れ落ちて太腿の内側に伝っていく。


「廊下を歩いてる時に垂れるといけないから…」と、
阿部さんは指先でそっとナカを洗ってくれる。


「あんまり触ると、
またしたくなっちゃいますよ?」と言うと、
「良いよ?
今晩は何度も抱きたいから」と笑った。
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