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縛られたい
第8章 公開プロポーズ〜まりあ
朝になってたけど、
私は久し振りに深く眠っているようだった。


夢の中なのか、
阿部さんの声が聴こえた。


「しぃ…。
まりあさん、ようやく眠れたみたいだから…」

「お父さん、ズルいよ」

「じゃあ、優斗もおいで」


ゴソゴソして、
背中からふんわり温かくなった。

私はまた、眠りについてしまった。




障子越しにかなり眩しくなってきて目を覚ますと、
目の前に阿部さんの顔があって、
少しびっくりして、
身体を動かすと後ろには優斗くんが居た。


「あ…れ…?」

「んっ…おはよ。
目が覚めて水飲もうと思ったら、
襖が少し開いてて、
見たらお父さんと2人で寝てたから、
僕も混ざってみた」と照れ臭そうに笑う。


そこにゆりあさんが起きてきて、顔を出して、
「どうしたの?」と目を丸くした。


「いや、まりあさんが怖い夢見て眠れないっていうから…」

「それで、なんで優斗も居るの?」

「2人で寝てるのを見て、
ズルいなって思って…」

「それ、邪魔してるんじゃない?」

「いやいや、邪魔じゃないよ。
俺、腕枕してただけだもん」

「なんか、ズルい!
私も一緒に寝る!」

「ちょっ…ちょっと待って?
お布団に入りきれないでしょ?」

「じゃあ、お父さん、お布団買って来てよ?
修学旅行みたいに、
ここでみんなで寝ようよ?」

「えっ?
何でそうなるの?」

「だって、まりあさん、怖い夢見て、
眠れないんでしょ?
みんなで寝れば大丈夫じゃない?」

「わー、僕も賛成!
後で、おんなじお布団、買って来ようよ?
売り場、覚えてるよ?」



どうしてそんなことになったのか、
冷静に考えると良く判らないけど、
なんとなく4人で夜は寝るスタイルになった。

8畳の和室に4組のお布団を横に並べて、
寝る順番を決めるのがまた毎回大変で、
結局、阿部さん、優斗くん、私、ゆりあさんの順番に並ぶことになった。

阿部さんが、
「これだとさ、腕枕、してあげられないんだけど?」ってちょっと不満そうに言うので、
みんなで笑ってしまった。


天井を見上げながら、
のんびり話をしたり、
手を繋いだりして眠るようになって、
私の不眠や怖い夢も和らいでいった。
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