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縛られたい
第8章 公開プロポーズ〜まりあ
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「阿部さんのせいじゃないでしょ?
勿論、ゆりあさんのせいでもないわ。
あいつのせいだから…。
でも…痛かったし、悔しかったな…」と言うと、
涙が出てしまった。
阿部さんはそっと指先で涙を拭うと、
額にキスをして、
私の頭を抱き締めるようにした。
多分、頭の上で阿部さんも泣いていた。
「阿部さん、泣き虫ですよね?
おまけに、お父さんみたい」
「名前で呼んでも良いかな?」
「えっ?」
「まりあさん…。
まりあちゃん…。
どっちが良いかな?」
「どっちでも良いですよ?
呼び捨てでも良いかな?」
「じゃあ、まりあさんにする」
「良いですよ。
まさとさん…」
「うわ。
名前で呼ばれるの、
新鮮だな。
優子からはずっと、貴方かお父さんって呼ばれてたからな。
もう一回、呼んでみて?」
「やだ。
恥ずかしいです」
「よし。
ここでこのまま少し寝ようか?」
「まさとさん、疲れちゃいますよ?」
「じゃあ、和室で一緒に寝る?
上の寝室でも良いけど。
あ、勿論、何もしないよ?
なんならドア、開けておくから」
私はクスクス笑ってしまう。
「お布団じゃ、狭いですかね?」
「いや、密着出来て良いかも?
あ、いや、そういう意味じゃなくて…」
「朝、起きてすぐにお料理出来るから、
和室でも良いですか?」
「うん」
「じゃあ、一緒に寝てください」と言って、
紅茶を飲んでから2人で和室に行った。
「襖、開けとく?」
「開いてると、落ち着かないですよ?」と言って、
そっと襖を閉めて、
2人で布団に潜り込んだ。
阿部さんが腕枕をしてくれて、
私は身体を丸めてすっぽり阿部さんの腕の中に潜り込んだ。
「なんか、ドキドキしちゃうな。
心臓バクバクだよ」
「私も…。
この心拍数が同じくらいになるまで、
お互いの心臓の音、聴いてたら眠れるかも」
「そっか。
まりあさん、おやすみなさい」と、額にそっとキスをしてくれる。
「まさとさん、おやすみなさい」と言って、
頬にキスをしてから、
目を閉じて心臓の音を聴いているうちに、
本当にいつの間にか眠ってしまった。
勿論、ゆりあさんのせいでもないわ。
あいつのせいだから…。
でも…痛かったし、悔しかったな…」と言うと、
涙が出てしまった。
阿部さんはそっと指先で涙を拭うと、
額にキスをして、
私の頭を抱き締めるようにした。
多分、頭の上で阿部さんも泣いていた。
「阿部さん、泣き虫ですよね?
おまけに、お父さんみたい」
「名前で呼んでも良いかな?」
「えっ?」
「まりあさん…。
まりあちゃん…。
どっちが良いかな?」
「どっちでも良いですよ?
呼び捨てでも良いかな?」
「じゃあ、まりあさんにする」
「良いですよ。
まさとさん…」
「うわ。
名前で呼ばれるの、
新鮮だな。
優子からはずっと、貴方かお父さんって呼ばれてたからな。
もう一回、呼んでみて?」
「やだ。
恥ずかしいです」
「よし。
ここでこのまま少し寝ようか?」
「まさとさん、疲れちゃいますよ?」
「じゃあ、和室で一緒に寝る?
上の寝室でも良いけど。
あ、勿論、何もしないよ?
なんならドア、開けておくから」
私はクスクス笑ってしまう。
「お布団じゃ、狭いですかね?」
「いや、密着出来て良いかも?
あ、いや、そういう意味じゃなくて…」
「朝、起きてすぐにお料理出来るから、
和室でも良いですか?」
「うん」
「じゃあ、一緒に寝てください」と言って、
紅茶を飲んでから2人で和室に行った。
「襖、開けとく?」
「開いてると、落ち着かないですよ?」と言って、
そっと襖を閉めて、
2人で布団に潜り込んだ。
阿部さんが腕枕をしてくれて、
私は身体を丸めてすっぽり阿部さんの腕の中に潜り込んだ。
「なんか、ドキドキしちゃうな。
心臓バクバクだよ」
「私も…。
この心拍数が同じくらいになるまで、
お互いの心臓の音、聴いてたら眠れるかも」
「そっか。
まりあさん、おやすみなさい」と、額にそっとキスをしてくれる。
「まさとさん、おやすみなさい」と言って、
頬にキスをしてから、
目を閉じて心臓の音を聴いているうちに、
本当にいつの間にか眠ってしまった。
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