この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
縛られたい
第8章 公開プロポーズ〜まりあ
「阿部さんのせいじゃないでしょ?
勿論、ゆりあさんのせいでもないわ。
あいつのせいだから…。
でも…痛かったし、悔しかったな…」と言うと、
涙が出てしまった。


阿部さんはそっと指先で涙を拭うと、
額にキスをして、
私の頭を抱き締めるようにした。


多分、頭の上で阿部さんも泣いていた。


「阿部さん、泣き虫ですよね?
おまけに、お父さんみたい」


「名前で呼んでも良いかな?」


「えっ?」


「まりあさん…。
まりあちゃん…。
どっちが良いかな?」


「どっちでも良いですよ?
呼び捨てでも良いかな?」


「じゃあ、まりあさんにする」


「良いですよ。
まさとさん…」


「うわ。
名前で呼ばれるの、
新鮮だな。
優子からはずっと、貴方かお父さんって呼ばれてたからな。
もう一回、呼んでみて?」


「やだ。
恥ずかしいです」


「よし。
ここでこのまま少し寝ようか?」


「まさとさん、疲れちゃいますよ?」


「じゃあ、和室で一緒に寝る?
上の寝室でも良いけど。
あ、勿論、何もしないよ?
なんならドア、開けておくから」


私はクスクス笑ってしまう。


「お布団じゃ、狭いですかね?」


「いや、密着出来て良いかも?
あ、いや、そういう意味じゃなくて…」


「朝、起きてすぐにお料理出来るから、
和室でも良いですか?」


「うん」


「じゃあ、一緒に寝てください」と言って、
紅茶を飲んでから2人で和室に行った。



「襖、開けとく?」


「開いてると、落ち着かないですよ?」と言って、
そっと襖を閉めて、
2人で布団に潜り込んだ。


阿部さんが腕枕をしてくれて、
私は身体を丸めてすっぽり阿部さんの腕の中に潜り込んだ。


「なんか、ドキドキしちゃうな。
心臓バクバクだよ」


「私も…。
この心拍数が同じくらいになるまで、
お互いの心臓の音、聴いてたら眠れるかも」


「そっか。
まりあさん、おやすみなさい」と、額にそっとキスをしてくれる。


「まさとさん、おやすみなさい」と言って、
頬にキスをしてから、
目を閉じて心臓の音を聴いているうちに、
本当にいつの間にか眠ってしまった。

/187ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ