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一週間の罠
第2章 あと7日(金曜日)
わ?私、なんて妄想をしてるんだろか?
私は、脳内に唐突に浮かんできたその妄想を、慌てて打ち消した。
もちろん妄想だから、何を考えてもよいはずなのだが。
この時の私には、一週間後に迫ったトオルとのセックスの約束が厳然と心にあった。
『トオルとの初めてのセックスのために!トオルに尽くす!』
そんな気持ちが、私を支配していた。

しかし、そういった自分の心への強い締め付けが逆に作用したのだろうか。
昼間のテツヤの姿…それは私の好みとは真逆な草食系ぽい外見。そんなテツヤが肉食の本性を現し、私を犯そうと激しくアタックしてくる…。
『いけない…ッ!そんな…、ダメ~~ッ!そんなこと考えちゃ、ダメ~~ッ!トオルに悪いよ…』
しかし私の指先は、クリトリスを激しく刺激していた。

テツヤの両手指が、私のブラジャーをついに引きちぎった。飛び出す私の両乳房。
それほど巨乳ではないがしっかりと丸く膨らみ、テツヤのすぐ目の前で心なしかエロく揺れる。
そんなシーンを思い浮かべ、私のクリトリスは熱く膨らんでいた。
テツヤがその2つの膨らみをガン見してきて、そして一気にしゃぶりついてきた…。
「あああああ~~~~~ッ!?」

テツヤの口が、私の乳房を激しく吸っている…ッ!?まるでバキュームのようだ。
頭を後ろに反らすと、枕元の鏡にトオル以外の男に乳房を吸われる私という女が映っていた。
『いけないッ!いけないッ!トオルに悪いよ、トオルに悪いよ…。そんなことを考えるだけでも、裏切りだよ……』
性欲というのは、不思議だ。そういう背徳感が強い刺激となって、性欲を逆に奮い立たせる。
ダメ、ダメと抑えれば抑えるほど、性欲は猛反発して激しく燃え盛る。

私はいつしか、テツヤに激しく犯されるシーンをえんえんと妄想し、オナニーを連発していた。
おかげでその夜は、眠りにくかった。睡眠は、2時間しか取れなかった。
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