この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
満ちる満ちる満ち足りる
第6章 彰と幸子の長い夜
「せっかく作ったのになあ。」

彰が忘れていった弁当箱を幸子はとりあえず会社に持ってくる
届けられなくもないが
彰の部署には三原がいる
先日のキスのこともあり会うのは気まずい

幸子は内線をかける
出たのは三原だった

「◯◯課です。」

しまった
しかし、食材を無駄にはできない
これも地球環境のためだわ

「おはようございます。吉村です。」

幸子は努めて明るく喋る

「おはよう。」

三原は朝から爽やかだ

「彰、、居ますか?」

「今ねぇ、他の電話に出てるよ。伝言しようか?」

弁当ごときで電話したと思われるのもシャクだな

「渡したいものがあるから、取りに来るように言ってください。」

「わかった。」

電話が切れる
幸子は朝から三原の声が聞けて幸せだった
ホクホク

しかし、彰は昼休みになっても取りに来ない
あのばかたれ
幸子はしびれを切らして彰の部署へ行く
ドアのところで人とぶつかりそうになった

「あ、ごめんなさい。」

三原だった
幸子は反射的に唇に目がいく
昨日幸子と重ねた唇

「渡そうか?」

三原が幸子の持っている紙袋を指差す

「じゃあ、、お願いします!」

あああ
カッコいい
弁当なんてどうでも良い
今から屋上で昨日の続きをしたいですぅ

袋を受けとると三原は行ってしまう
昨日のキスのことなんか忘れているかのようだ
もっと照れてくれてもいいのに


幸子が昼食を終えて屋上にいくと
話し声が聞こえてくる

「挟むんですよ幸子のやつ。」

彰の声がする
挟む??
まさか昨日の洗面所のこと?

「うちの嫁もだよ。ツナとか。」

三原の声
なあんだ。サンドイッチの具のことか
たしか今日はハムを挟んだ

二人でタバコを吹かしているようだ
幸子は影に隠れる
二人で何を話すのだろう

「吉村さんは、大丈夫?」

「あいつは、自由奔放だから。俺に下着まで洗濯させるんスよ。」

「ははは。彼女も君と住むようになって明るくなったんじゃないかな。」

彰ったら。そんなことまで喋って

「兄貴が再婚するから、幸子も自由に生きればいいんスよ。」

「そうなんだ。。彼女も色々あったからね。僕も出来る限りのフォローはしたいと思ってるんだ。」

それはどういう意味なんだろう
あのキスは?ただムラムラしただけ?
彰よ、もっと聞いておくれ






/42ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ