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満ちる満ちる満ち足りる
第1章 再会
「おーこらこら。今いいとこなんだから」


恭二はドラマに見入っていた。
幸子もドラマにつられて恭二の肩に手を回したがはぐらかされてしまった。
何でいいムードなのにテレビ見るのよばかたれ


「お酒足んなくなったからあたし買ってくる」


幸子が立ち上がろうとしたその時、恭二が腕を掴んだ


「待って。俺が悪かった。ほんとはもう、今にも食べてしまいたいけど、俺の理性が戦ってる。」

「うふふん」


幸子は大満足で体をくねくねさせ、今度こそ恭二を抱き寄せてキスをした。恭二の唇は意外と柔らかい。
そしてはっと我に帰る。あたしったら自分から、、、ふと恭二を見ると、彼も幸子を見ている。


「可愛い。」


恭二は幸子の髪を撫でながら長めのキスをする

幸子は気持ちよさに酔いしれていた
恭二の舌が入ってくる。幸子の歯をなぞる。幸子も舌で答える。絡み合う舌。とにかく気持ちがよすぎる。
いつの間にかテレビは消え、部屋にはキスの音が響いていた。


恭二の唾が入ってくる

「んんっ」

幸子は受け止めきれずに口から垂らしてしまった 

「さっちゃん、エロい」

恭二に頭を撫でられた
幸子はうっとりして目がとろーんとなる



朝5時
幸子が目を開けると横で恭二が寝息をたてている。そうか。あたし、あのまま寝ちゃったんだ。幸子はうーんと伸びをした

恭二を起こさずにそそくさと家を出た
もうここに来ることはないだろう

真由の言ってたバカンスという言葉がよぎる
確かにバカンスは楽しい
けど、深入りはしない。だから楽しい

登る朝日を見ながら幸子はただただ歩くのだった
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