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女たちは生きる
第8章 瑠美
雨が降ってるよう~
良~全て流してよ!

公園には先に来ていた君

ああ嘘でしょ
もっと言葉が出てくると思ったのに
君が目の前にいてもなにも感じない
怒りも悲しみも何も何も……
君は別れる言い訳を
壊れた録音機器のように
繰り返している

「判った 話しはそれだけね 
私?言いたいことねぇ
あの時は愛し合っていたと今でも思っているよ 
誰がなんて言ってもね君が否定してもね
でなきゃあの子が辛すぎる」
「否定なんかするかよ 
それに当然だろうが 俺だって
好きでもない奴抱けるかよ」

瑠美たちはその瞬間あの日に戻ったに違いない
互いに言葉を発することは無かったけれど

「まぁ忘れたくても忘れられない
別れても 何十年経ってもこの事は思いだすよね……お互いを忘れても」
「瑠美を忘れられないわ」
「ふふふ 嘘吐くな じゃあ元気で」
瑠美は二~三歩歩くと立ち止まり
バックを開けて何やら探し始めた

「瑠美どうした?」
「あっ あったあった は~い 鍵~」
思いっきり高く投げた

アハハ雨に惑わされて見失った?
捜しなさい!濡れなさい!

ツンと胸を張り歩き出す
後ろで何やら叫んでいるが
知ったこっちゃないわ~

さあ人生は続く

誰の人生でもない私の人生
惑わされて叩き墜とされても
這い上がる

人はそれを面白がり
平然と痛め付けてくる

だからなんだ
あんたは
あんたであんたの足で進めよ

弱音は吐かない
言い訳なんか為ないって言ったって
決して強くはない流される弱い心はその度震えるに違いない

だから立ち止まり
空を見上げ耳を澄ませる

心落ち着いたら

振り返る心に手を振りながら
前を見て歩く生きてく

あなたの分まで……
だからか……ごめんね ごめんね
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