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4.5畳の遊び場
第1章 はじまり
「うぃ、勝った。」

画面にはwinnerの文字。
荒井 奏人(あらい かなと)は満足そうに電源を切り、コントローラーを放る。

「ゲーム終わったの?」
「ん?あー勝ったし、目ぇ疲れた。」
「ふーん。」

座っている彼の背中に背中を合わせてスマホをいじるのは柏木 彩花(かしわぎ さやか)。聞いたくせに興味なさそうな態度に、奏人は呆れたように笑う。

「お前さーもうちょっと可愛げとかないの?」
「ないよ。今更あんたの前で。」
「なんでだよ。」
「何年の付き合いだと思ってるの?」
「お前がおむつの頃から。」
「その頃はあんたもおむつだったけどね!」

二人は幼馴染である。
彩花が生まれてすぐに、同い年の奏人が隣に引っ越してきた。
それからかれこれ15年の付き合い。
二人は高校は違うけれど、お互い親が不在なのをいいことに、放課後にはこうして奏人の家に集まるのだ。

ゲームをしたりスマホをいじったり、たまに口を開いてしょうもない雑談をする。そんな日常。

「あーあ!私も目疲れた!あと眠い!」
「帰って寝れば?」
「んー?やだ、奏人の部屋居心地いいし。」
「……。あー、そう、」

聞いているんだか聞いてないんだか。
目を泳がせた奏人は、普段よりワントーン高い声で適当な返事をする。

最近こう言うことが増えた気がする。うわずったような声で雑な返事を返されることが。
ここ最近特に増えた。そう、高校に入ってから。

しかし特に追求するほどのことでもないので、彩花は黙ってスマホをカーペットの上に置いた。

「あーだめだ、本格的に眠くなってきた。ちょっとベッド貸して。」
「は?いや、ダメに決まってるだろ。」
「え、いいじゃんケチ。」
「ケチとかじゃないんだよな〜、ばかなの?」
「なんで急に罵倒した?」

言葉に詰まったようにわしゃわしゃと頭を掻く奏人に、心底わからないという表情の彩花。いったいどうしてしまったのだろう。今更ベッド借りるくらい、なんてことないだろうに。

「30分経ったら起こして。」
「は、おいちょっと待て、」
「おやすみー、」
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