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彼女に抱かれたい
第17章 それから…
インターハイ当日。
県予選で優勝した彼は、勢いそのままにインターハイ予選も首位で決勝へと駒を進めた。

水夢〜final round〜の曲とともに彼が入場してくる。
それもレーンはプールの再中央。
最も速く泳ぐ選手に与えられるレーン。

私が選手だった頃もこの曲は憧れだった。
県の大会で決勝に進み、初めてこの曲とともに入場した時は背筋が震えた事を思い出す。

高校生の競泳選手にとって夢の舞台、インターハイ。

高校生にして100m自由形で50秒の壁も破る勢いの彼は、ひょっとしたらオリンピックすら狙える器ではないかと感じさせる程だ。

場内アナウンスにより名前を呼ばれた彼は手を挙げて一礼した後、こちらを見た。
目が合うと、彼は右手で拳を作って私の方へと突き出し、自分の左胸に力強くドンと当てた。
彼の仕草に観客席から湧き上がる大歓声。
彼は今、この舞台の主役だ。そんな彼が心から愛おしく、誇らしい。
⦅優勝するから。見ててよ。⦆


もちろん。ちゃんと見てるよ。私だけのサトシ。
「頑張れー‼︎サトシくーん‼︎」
ミラーゴーグルの向こうで彼はにっこり笑い、頷いた。






ピッ、ピッ、ピッ、ピッ……ピーーッ

スタート台へと登る合図の音とともに、嘘のように歓声が静まり返り、館内は静寂に包まれる。
静寂とともに館内は緊張に包まれ、自分の心臓の音がうるさい。
彼は程よく緊張した様子でスタート台に登った。


take your mark…



始まる…!
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