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ノーサイドなんて知らない
第7章 新婚旅行はひたすら甘い
「綺麗!
それにとても良い香り!!」と言うと、

「お姫様、わたくしめも入って宜しいでしょうか?」と熊野さんが言うので、
クスクス笑いながら「勿論です」と言った。


薔薇をなるべく揺らさないようにとそっと湯船に入ると、
私を後ろから優しく抱き締めてくれる。


「これはね、茉莉(めあり)のお母様が俺にこっそり渡してくれたんだよ?
検疫あったから、ちょっと萎れちゃったから、
日本の薔薇も足したってガッカリしてたけど、
新婚旅行で家に来たらたくさん咲いてるからって言ってた」


「ローズガーデンがあるから。
薫さんにも観て貰いたいな」


「本当は、ご両親、
もっとゆっくり日本に居て欲しかった?
俺たちと一緒に戻るんじゃ、
慌ただしかったんじゃないかな?」


「でも、祖父母も心配だからって言ってたし。
こっちの祖父母は、ピンピンしてるから、
いつでも会えるし」と言うと、
熊野さんは楽しそうに笑った。


「新婚旅行でちょうどイギリスに行けて、
良かったね?
結婚式の写真もお祖父様とお祖母様に見せてあげられるし。
…ちなみに、日本語は?」

「殆ど話せないかな?」

「俺の英語で大丈夫かな?」

「あら、チームにいらしたイギリスの方とか、
オーストラリアの方と、
普通にお話し出来てたでしょ?」

「まあ、適当に」

「だったら大丈夫よ?」

「その後、フランスか。
フランス語は出来ないよ?」

「私、大丈夫ですよ。
南フランスの方に行きたいの。
なんにもない処だけど、
ひいおばあちゃんが居て…」

「えっ?
そうなの?」

「祖母はフランスからイギリスにお嫁に来たんですって。
私もそんなには行ったことないけど、
物凄く田舎で…。
のんびりしてました。
とても日本の結婚式には来れないからって言ってたから、
会いたくて!」

「楽しみだな」
と言って、耳にキスをした。


「風呂の中でも、抱きたくなるけど、
薔薇の花を潰してしまいそうだからな。
そろそろ出ようか?」とキスをしながら、
髪に淡いピンクの薔薇を刺してくれる。


本当にお姫様のようにバスタオルでふわりと拭いて貰ってから、
バスローブを着て、
ソファに並んで座った。
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