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孫娘みーちゃんとの日々
第23章 みーちゃん思い巡らす夜間飛行
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小判型の窓から見る景色は漆黒の上を滑るように飛ぶ雲がかすかに見える。水平線のかなたには僅かばかりの光が湾曲に線を描いている。エンジンの音が唸り声となって響くさきには翼が大きく広がり時々わずかばかり揺れ動く。
思いにふける夜間飛行
シドニー便の機上の人となったみーちゃんが乗って外を見ている。その容姿はまだ幼い少女であったがもう立派な覚悟をもった大人の姿を内に秘めていた。
みーちゃんは夜のフライトは生まれて初めての経験であった。その闇に吸い込まれてゆくと何故か記憶が蘇る。空港での皆の見送りには美鈴さん始めお馴染みの面々が揃い、先輩彼氏だったじじの天敵の彼奴も一言も発せずに居て盛んに涙を流していた。真っ赤な眼はみーちゃんも同じであった。
ママさんも別れを最後まで惜しんで嫌になったら直ぐに、頑張らずに帰って来いとじじと同じことを繰り返した。
じじとは玄関先で手を振って別れた。
思いにふける夜間飛行
シドニー便の機上の人となったみーちゃんが乗って外を見ている。その容姿はまだ幼い少女であったがもう立派な覚悟をもった大人の姿を内に秘めていた。
みーちゃんは夜のフライトは生まれて初めての経験であった。その闇に吸い込まれてゆくと何故か記憶が蘇る。空港での皆の見送りには美鈴さん始めお馴染みの面々が揃い、先輩彼氏だったじじの天敵の彼奴も一言も発せずに居て盛んに涙を流していた。真っ赤な眼はみーちゃんも同じであった。
ママさんも別れを最後まで惜しんで嫌になったら直ぐに、頑張らずに帰って来いとじじと同じことを繰り返した。
じじとは玄関先で手を振って別れた。
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