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孫娘みーちゃんとの日々
第23章 みーちゃん思い巡らす夜間飛行
最後の日本でのお正月を初めて着た和服で皆と一緒に行った初詣。みーちゃんが耳元で囁くと目尻を下げてじじが喜ぶ。「じじ知ってるか。着物の時は履かなくていいのよ、あれ」
「みーちゃん、あれなしか。なしでお出掛けかい。どんなもんじゃな」
「すーすーしないしない。が内股できゅきゅと擦れるぞ、じじ」
「ほーかね、ええぐわいじゃなぁ。おほほっほ」と上機嫌で想像逞しいじじ。
離れで覗いてみるかとみーちゃんに云われて正座して控えるじじ。 裾を捲って見せるみーちゃん。
もう少しのところでママさんに見つかって正月早々大目玉を喰らったじじとみーちゃん。ママさんは「そんなに見たいなら娘のあれを見せてあげるわ」と言い放って、じじの度肝を抜いた。
そして、泣いて、みーちゃんの手を最後までぎゅっと握り続けたママさんの温もりを掌が覚えていた。