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ムッツリ最高
第16章 旅4 インフィニティスパ
彼が来て、私の腰に柔らかく手を回し、湯船の一番左端までくるとゆったりと湯に身体を沈めた。
湯の中でも彼の右手が私の腰に置かれたままで、私はドギマギしている。
そんな私に、彼が耳元に囁くように言う。
さっき、鈴音が立ち上がった時・・・あの男が、じっと見てたね・・・。
その男の方を見ると、私たちから5mくらい離れたところで、確かにこちら側に身体を向けている。
ただ、夜の帳が一層暗く辺りを包んでいて、湯から立ち上る湯気が白く間接照明に浮かんで、顔などはよくわからない。
私は恥ずかしい気持ちになる。きっと、こんな女がこんな水着を着て、って、呆れたに違いないのだから・・・。
私が困った顔をすると、彼が腰に回した手にグッと力をこめて、さらに言った。
こんなに魅力的なのに、その、自信のなさそうなところも、そそるけどね。
私は彼をの瞳を見つめる。
部屋から、欲情したままで、今、こんなに背中の大きく開いた水着で、背中に優しく回された手を意識している。そこに、そそられる、と彼が言ってくれるのが、また身体の芯に火をくべるように私を熱くする。
何より、その、欲情した瞳・・・本当に、そそるよ・・・
彼は、私の左耳の耳朶を柔らかく噛み、そのあと、耳をいやらしく舐め始める。
あふっん・・・
私は微かに声を立ててしまいそうになったけれど、なんとか堪えた。
声を我慢して、偉いね・・・
でも、我慢できないくらいに気持ちよくさせてみたいね・・・
煽るように彼が言い、腰に回された右手の指が卑猥にウネウネと動きながら、私の背中を這い回ってきた。
(んんっ・・・。)