この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ご清楚ですが何か
第16章 嵐の夜
「だから普段から備えとかないと。」

台風が着ていた
雨戸がどうしても閉められなくて松下を呼ぶ

「お前なー何でも屋じゃないんだから。」

なんだかんだ言いながらも手伝ってくれる

「固いのよ。あいにく男手が無いからさ。」

風が強くなってきた

「まっつんのバイク、大丈夫かな?」

この強風の中わざわざバイクで来てくれたのだ

「ありがとう。」

幸子は後ろから抱き締める
髪の毛から汗の匂いがした
三原と違う匂い
それでも幸子の好きな匂い


お礼にラーメンを作る

「インスタントだけど。」 

2人分、煮る

松下がリビングで寛いでいる
もう、夫のようだ
三原がいつも座っていた席に座って煙草を吸っていた

「はい、旦那様。」

ラーメンを机におく

「麦茶も飲む?」

「おう。」

あれから昇進の話が出来ずにいた

「あのさ、上に掛け合ったんだけどさ。」

「へ?」

「女性も働きやすい会社にしてこって。家族の看護休暇とか。」

「うん。」

「あと、お前には朗報だけどさ、本社の出張も増える。」

「ほうほう。旦那さんに会える。」

「ま、俺も協力するからさ。言って?」

二人でラーメンをすすりながら話す
この人とならインスタントでも絶品だと思った

協力という言葉が頼もしかった
慎吾の先日の薄っぺらい協力という言葉とは大違いだ

もう慎吾なんて要らない
心に刻む

「あたし、幸せだよ。」

松下が麦茶を飲みながらこちらを見る

「麦茶似合うね。」

「どゆこと?」

松下の頭を撫でる
見慣れた同僚も歳のせいか白髪が目立っていた

「染めないの?」

「茶髪似合わないの知ってるだろ?」

刻まれた松下との歴史
誰よりも松下を知ってると自負する

「似合ってたよ。ただなんかちょっと面白かった。」

「なんだよそれ。」

良い雰囲気になっていた
このまま風が強くなって帰れなくなって
泊めても構わないと思っていた

「まっつんあのさ、」

誘おうとしたその時ピンポンが鳴る

ドアを開ける

「慎吾くん、、。」

「心配になってさ。植木とか運ぶの手伝おうとさ。」

「ええと、もう、助っ人呼んだから大丈夫。」

用済みたいに聞こえてしまったが
名実ともに用済みだった
何せ振られたのだ
もう、なるべく会いたくない

どう帰って貰おうか考えていると
後ろから松下が来る

/151ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ