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ご清楚ですが何か
第17章 彼と眠る
「昇進の話、受けることにした。」

昼休み定食屋で松下に報告する

「そっか。」

松下は眼鏡をかけて新聞を読んでいる

「大人眼鏡?」

「最近近くが見えなくてさ。」

「枯れてきたのね。」

「お前もすぐだぞ。」

「うふふ。」

年相応の話は切なくて楽しい

「三男が修学旅行でさ、カミさんもいないし、一人でさ。」

「さみしい?」 

「歳のせいかな。」

心が浮き立つ
お互い一人

「偶然。うちも修学旅行であたし一人なの。」

「うちに来ても良いけど。」

「良いの?」

「簡単な物で良ければ。」

「じゃあ、お邪魔しよっかなー。」

るんるんしながら店を出て公園を歩く

「なんか緊張するね。」

「何で?お前んちにはよく行くじゃん。」

「そっちにいくのはあまりないからさ。」

ミエの不在時にお宅訪問
もちろん食べたら帰る気ではいるけど
なんだか悪いかな、、

もくもく考えていると
向こうからレポーターらしき人が近づいてくる

「すみませーん。失礼ですがお二人はご夫婦でらっしゃいますか。」

黙っているとレポーターは一人で喋り続ける

「実は今はアラサーカップルの取材をしてまして。少しお話よろしいですか?」

「良いですよ。」  

松下が即オッケーしたので驚く

「え、本気?」

動揺しているとリポーターが付け加える

「顔と声は変えますし、ネット配信限定ですので。」


松下がすらすら答えているのを遠目で見ながら噴水の周りに座る

最初は驚いたが
先日慎吾は取材を避けたので
松下が嫌がらなかったことに安堵する

「お待たせ。」

取材は終わったようだ
松下がスッポンジュースを持ってくる

「あとこれ、ストラップ貰った。」

星の形のストラップ
色違いだ

「お揃いだね。」

幸子は嬉しくなってバッグに付けた

「何聞かれたの?」

「帰ってのお楽しみ。今夜配信らしいよ。うちで見るか。」

「あたしとカップルに間違われたの、嫌じゃなかった?」

「何で?別に嫌じゃないよ。」

ますます松下の株が上がるではないか
この人と夫婦になってもよかったかもと今更ながら思うのであった



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