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私んちは淫乱家族ー続編<夏の終わりに>
第10章 ★スワッピング騒動★

話がまとまりお兄ちゃんがホッとしたところで、麗子お姉ちゃんが口を挟みます。

「待ってよ! 志賀高原の大露天風呂だったら、私も行きたいよ。紅葉を眺めながらゆっくり温泉につかりたいよ。邪魔しないからさあ、私も連れてってよ」

お母さんは、あからさまに眉をひそめます。

「今回はね、いつもの温泉旅行とは違うのよ。麗子なんかに見せられるような事じゃない、夫婦だけの秘め事なんだから。相手さまもいることだし……ね、分かるでしょう?」

「だから、邪魔しないって言ってるでしょう。温泉につかっておとなしくしてるから。私は長風呂だし、夕食が終わったら部屋の隅っこですぐに眠って、朝まで熟睡だから。先方だってさあ、息子がおまけに来るんじゃないのさ」

お姉ちゃんが言い出したらどんな説得も無理だと、お母さんは諦めたようです。

「うーん、仕方がないなあ。じゃあ、邪魔しないって約束だわよ」

私も間髪を容れずに口を挟みました。

「私も行くよ! お姉ちゃんを連れてくなら、私も温泉に連れてってよ。私も行くよ! もう決めたんだからね」

「ほらぁ、メグまで行くとか言い出すんだから。今回は子供の出る幕じゃないのよ。お父さん、どうします? ダメだって言ってくださいよ」

お父さんはいつも前向きで楽観的ですから、太っ腹で決断しました。

「まあいいか、みんなで温泉に入ってくるか」

「わあーーい、温泉だーー!」


お父さんの一言で、次の土曜日の朝早くから、4人で志賀高原の温泉宿へと出発することになったのです。

お兄ちゃんは勇介くんと結託して、またも悪だくみの計画とかで、温泉には一緒に行きません。
おじいちゃんは、面倒な事には関わりたくないという理由で、一人でお留守番です。

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