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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第2章 いらだち
※※※※※※※※※※※※※※※
「夫婦って、何だろう・・・?」
カップの中のコーヒーに映る自分の瞳に語りかけるように呟いた。
恵は少しためらっていたが立ち上がると、インターホンの受話器を取った。
暫らく続いた呼出し音が途切れると、しわがれた声が聞こえてきた。
「はい・・・」
義父の啓介であった。
「お茶が入りましたけど、そちらへお持ちしましょうか?」
感情を押し殺すように言う恵であった。
「あー・・・?まぁ、ええ・・・。
そっち、行くわ」
相変わらず無愛想な言い方である。
恵は、この関西弁の話し方が嫌いであった。
いや、全てに虫ずが走った。
「夫婦って、何だろう・・・?」
カップの中のコーヒーに映る自分の瞳に語りかけるように呟いた。
恵は少しためらっていたが立ち上がると、インターホンの受話器を取った。
暫らく続いた呼出し音が途切れると、しわがれた声が聞こえてきた。
「はい・・・」
義父の啓介であった。
「お茶が入りましたけど、そちらへお持ちしましょうか?」
感情を押し殺すように言う恵であった。
「あー・・・?まぁ、ええ・・・。
そっち、行くわ」
相変わらず無愛想な言い方である。
恵は、この関西弁の話し方が嫌いであった。
いや、全てに虫ずが走った。