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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第15章 変化
「ホンマ、よう似合うとるわ。やっぱ美人は何つけてもええな・・・」

恵の頬がそまり、ジンと温かいものが身体を包んだ。
大げさで野暮ったい表現なのに。

義父の言葉が心をくすぐる。
お世辞でも女は誉められるのが嬉しい。
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