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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第22章 告白
しかし、女の買物は長いという百科辞典にでも書いてある簡単な事を男は忘れていた。
天使が慎重にノミネートした洋服達に未だ審査を与えられない事に痺れを切らした男は、自ら決断を下すのであった。
決めたと思うと未練気に残された洋服達の声に引き戻される女の傍から全ての物を取り上げ、分厚い財布から取り出したカードと共に独特の髪型をしている店員に手渡しながら(啓介に言わせれば鶏のトサカ頭だそうだ)せわしなさそうに告げた。