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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第7章 約束
恵は今日、ずっと不機嫌であった。
朝から降り続く雨は、恵から何よりも楽しみである洗濯物を干す作業を取り上げていた。
ただそれだけでは無く、これまで積もりに積もっていた不満が身体中に充満して破裂しそうだったのだ。
勿論、義父の事が殆どであったが、この頃は夫の武への苛立ちが増えていた。
あれほど言っていたのに注意する訳でも無く、逆に毎晩のように遅くまで飲んできて義父との二人きりの夕食の時間を増やしていた。