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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第52章 休日2
「ああ、楽しんで来てよ・・・。
それから車を借りていくよっ」
階段の向こうから曇った返事が聞こえると、武は恵を促して旅行の準備に取りかかるのであった。
恵は複雑な表情をしていたが、無邪気にはしゃぐ夫に笑顔を返すしかなかった。
だが車がガレージを出る時、バックミラーに映った二階の窓に義父の姿を見つけると、昨日自分自身に呟いていた男の言葉が頭の中で蘇るのであった。
(夕方までの恋人・・か・・・)