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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第62章 紳士と野獣2
二人は顔を見合わせると楽しそうに笑った。
2時間程眠った恵の身体は嘘のように軽くなっていた。
そして義父の作ってくれた雑炊が暖かく、身体ごと心も包んでくれる気がした。
「本当、美味しい。お義父さん・・・料理上手なんだ」
「雑炊ぐらいで大袈裟なやっちゃ・・・。そやけど、二年も一人暮しやったからな」
恵は可笑しかった。
つくづく不思議な男である。
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