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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第74章 あなた
右手と左手の薬指のリングが光っている。
武がそれを発見した時、恵はごく自然に答えるのだった。
「いいでしょ、これ・・・。
へそくりで買っちゃったの。
もう余り貯金する必要も無いし、安かったから・・・」
「へー、幾らしたんだい?」
武は疑う事もせずに聞いた。
「五万円くらい・・・かな?」
「じゃあ、まだ俺の方が高いな・・・。
いいじゃないか、それ・・カッコイイよ」
「うん、この頃不況で宝石も安くなってるから・・・」
そう言って舌を出して笑う天使に、夫は愛おしさを込めて抱きしめるのであった。
武がそれを発見した時、恵はごく自然に答えるのだった。
「いいでしょ、これ・・・。
へそくりで買っちゃったの。
もう余り貯金する必要も無いし、安かったから・・・」
「へー、幾らしたんだい?」
武は疑う事もせずに聞いた。
「五万円くらい・・・かな?」
「じゃあ、まだ俺の方が高いな・・・。
いいじゃないか、それ・・カッコイイよ」
「うん、この頃不況で宝石も安くなってるから・・・」
そう言って舌を出して笑う天使に、夫は愛おしさを込めて抱きしめるのであった。