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レスさんとシンママちゃん【完結】
第10章 レスさんのカラダ
ポリポリかじってみます
ボクはこれを食べるのが初めてでしたから、案外アッサリしてるんだな、と思いました
最初は何となく物足りなさを感じたのです
ただ、ボリボリとした噛みごたえが心地よく、噛んでるうちにアッサリと感じていた塩っけが口の中に広がると程よい味だと感じてきました
アキさんも自分の分をつまみ、口元へ
指先はもうひとつをさぐり、再びボクのほうへまわしてくれます
「どう? なかなかいいでしょぉ?」
「うん、最初はこんなもんかと思ったけど、またこの味が欲しくなるね、これは止まらないな!」
「やめられない、とまらない」
「それ、違うお菓子じゃん!!」
「いいのいいの、はい、あーん!
あっ! いま指も食べようとしたでしょ!
危ない危ない、あやうく野犬に襲われそうたったわぁ……
あっ! またっ! こいつぅっ!!」
誰も来ない岬の展望スペースの車内で
こんなことを繰り返してふざけ合っていました
「アキさん、指が塩だらけだよ」
アキさんは、コンビニでウエットティッシュもらうの忘れてたなぁ、と言いながら自分の指についた塩を舐め取ろうとしたのですが、
それより先にボクがパクっとくわえてやりました
「あっ! こらっ!」
ボクはアキさんの手首を掴んで抜かせません
そのまま塩っけが無くなってもずっと舐め続けていました
「いつまで舐めてんのよぉ!もういいでしょう?」
ボクは手首を掴んだまま一瞬だけ指を抜いて
「アキさんの全身を舐め取るんだ、まずは指からだよ」
と言って再び指を含みました
「やだぁっ!! またヘンタイジロウが出たわ!」
アキさんは空いた方の手でボクをポカポカ叩いてきます
しっかり舐め取ってあげたのでようやく解放してあげました
「はぁ、はぁ、はあ、いつまでやってんのよ!!」
アキさんはティッシュで指を拭いて文句を言ってます
「さぁ、全身舐めるぞぉ!」
「させるもんですか!」
と、また攻防が始まりました