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レスさんとシンママちゃん【完結】
第12章 出張編 夜の女の子
月曜日の朝、朝6時には家を出て、タクシーを捕まえる
駅からは新幹線
いつもは本社のあるほうへ乗るのだけれど、今日は逆方向
おかげで自由席も空いてる
先輩に電話をかけて到着時間を伝える
駅の購買で買っておいたサンドイッチとコーヒーを食べながら朝の日差しを浴びる町並みを眺める
1時間半ほどかけて下車、
大きな駅前のロータリーには先輩が出迎えてくれた
「よう、今日は頼むな!」
と、朝から元気そうだ
駅から1時間ほど車で走って、ようやくお店についた
すでに人は集まっていた
ボクらと同じ営業部のスタッフ、上司のリーダー、
商品部のバイヤー何人か、支部長まで来ていた
さらに取り引き先の応援も何人か来ていた
半分くらいは顔なじみの業者さんたちだ
新規の人たちとも名刺の交換をする
地方のメーカーさんの場合、なかなかうちの本社まで行けないので、こういう機会に商品部のバイヤーさんたちと顔を繋いでおくのだ
ボクは馴染みの業者さんの輪に入って談笑
みんなうちの親父くらいの年齢の方ばかり
それでも丁寧な言葉遣いで対応してくれて恐縮します
遠くのほうで商品部のバイヤーたちが固まって朝のコーヒータイムを楽しんでいるので、遠巻きから紹介してあげる
あの白い車の前で座っているのが▲▲担当の●●バイヤーさん
冗談は言うけど、結構インテリで頭が回る人
向こうの大柄な人は■■担当の★★バイヤーさん、あまり細かい事は気にしない大雑把な人だけど、センスが高いから気を付けて、ごまかせないと思うから、
と何となく商談のときのアドバイスをしておく
本当はボクもうちの会社側の人間なんだけど、こっちの地方に来ている以上はこっちの取り引き先さんの味方だ
商談を成功させてあげたい、と思うから
店の裏手の事務室に先輩と入らせてもらうと、オーナーさんご夫婦や、朝のパートさんがゆっくりコーヒーを飲んでいた
オーナーさんご夫婦はやさしそうなおじさんとおばさん
それより目立っていたのは朝のパートさん
ボクより歳上だと思うので40歳代くらいかと思うのだけれど、身長がめちゃくちゃ高い女性でした
みんなからマナミちゃんと呼ばれていた
きっとバレーかバスケの選手だったに違いない、と思いました