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レスさんとシンママちゃん【完結】
第12章 出張編  夜の女の子

オーナーさんもマナミさんもボクだけ年齢が若いので驚いていました


だいたい営業部も商品部もおじさんだらけですからね
50代60代ばかりのなか、ボクだけの30代なのでどうしても浮いてしまいます



ボクと先輩は店内の照明をつけてもらって、棚の上の商品を確認します



「これ意外と残っちゃったなぁ」

「閉店セールしてもこれだけ残るのは残念ですね」

「既存店も早めに無くしちゃったほうがいいかもしれんぞ? あとで店別のデータ見ておこう」



と閉店店舗の実績を今後に活かします




簡単な朝礼をして、今日の目的、今日の予定時間をみんなで共有して作業開始です



まずは残った在庫を振り出していく作業です


2人一組になって、段ボールひとつに付き1枚の伝票になるように梱包していきます



取引先さんたちはまずは自分の会社の製品を梱包していきます


一旦、引き取ってくれるのは有りがたいです



ボクはマナミさんとペアになり梱包作業をしていきました



みんな集まるのは久しぶりなのでワイワイと賑やかにやっていますが、僕らのペアだけ初対面同士なのでひたすら無言



次々と棚の上の商品をさばいていきます


ときおり店長さんが冷やかしに来て

「マナミちゃん、若い男の子に手を出すなよ〜」

とか、



バイヤーがこちらに来て

「ジロウ、ナンパするなよ、しっかり仕事しろよ」



とか茶化されます




マナミさんは「もうオトコは懲り懲りよ」とかえし、


ボクも「マジメにやってますって!!」と冗談を跳ね除けます



朝から始めた作業も10時に一度休憩タイム



みんな駐車場に出てタバコを吸いに行きます


このとき、取り引き先さんたちは目当てのバイヤーに積極的に声を掛けに行くのです

「サンプル持って来たんで後で見てもらえませんか」


とか話しをしていることでしょう



営業部のおじさんたちはみんな固まって、あれこれ売り場の話題をしています



ボクは何故か初対面ばかりのお店スタッフさんグループに混じり缶コーヒーをいただいてました



いま、どのエリア担当なの?とか

どこ出身?とか

いま幾つ?独身?とか訊かれました



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