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ムッツリ最高〜隆の想い〜
第30章 嵐の後
クミはそんな僕たちを凝視している。
鈴音が身体を小さく丸める。
僕はそんな彼女を庇うようにその前に膝立ちになって、クミを睨みつけた。
何しに来たんだ・・・また、警察を呼ばないといけないのか?
クミは、それでも僕たちを睨みつけながら、低い声で言い始める。
なんで、そんな太ったおばさんなのよ・・・。
知ってるのよ、これまでも、あなたが付き合ってきた人たちのこと。学校の嘱託のおばさんとか、図書館の未亡人とか・・・今度もこんな、太ったブスの女なのね?
クミのひどい言葉に、鈴音が僕の後ろで身を小さく硬くしている。
僕は、鈴音がこんなクミの悪意に満ちた言葉に傷つくのが嫌で、鈴音の方を向き、その耳を押さえた。
聞かなくていい・・・こんな言葉は、聞かなくていい・・・僕には、鈴音は最高の女性だ・・・奇跡のように出会えた、世界で一番、綺麗で優しくていやらしくて、僕の宝物だよ・・・。
怯えたように僕を見ている彼女の瞳を見る。
彼女は、その目を不安げに揺らしながらも、僕の言っている言葉に頷いてくれた。
僕は、鈴音に口づけをする。
クミのことなんて、見たくも考えたくもない・・・僕は、今、目の前にいる鈴音のことだけを見て、感じていたい。
やめなさいよ!
私が見てるのよ!
クミが後ろで叫んだ。
僕は、それを無視して、鈴音の舌に自分の舌を絡ませる、、、。
その感触に集中する。
柔らかい舌の感触。
僕は、右の手を少し彼女の耳から離し、囁く。
僕のことを、信じて・・・僕を感じて?