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ムッツリ最高〜隆の想い〜
第31章 最終章  はじまり


 クミは、そんな、自分の赤裸々な気持ちを綴ってくれていた。そして、僕と離婚することを、納得したと、書いてあった。




 昨日、僕と、鈴音をみて、わかったと。
 お互いしか見えないように、怪我の痛みも、他人に見られる羞恥も忘れ、お互いを感じ合っている二人のSEXに圧倒されたと。
 自分も、そんな気持ちのいいSEXをしてみたいと、初めて思ったと。

 僕は、今、クミに、そんな出会いがあるといい、と心から思った。
それは、きっと、クミにとって初恋になるはずだ。

 僕が、鈴音と出会って気付けたように、まるでそこから、新しい人生が始まるような、奇跡のような出会いを、クミにも経験してほしいと、心から思う。

 僕は、鈴音にも手紙を見せる。


いいの?



 僕が頷くと彼女もその手紙を読んだ。


 僕は立ち上がって、手紙を読み終えた彼女を抱きしめる。


隆さん・・・。


ん?


クミさんにも、素敵な出会いが、あるといいね。


 そして、鈴音は、僕をまっすぐに見て、言ってくれる。


こんな私と、出会ってくれて、ムッツリでいやらしい私を受け入れてくれて、ありがとう・・・。

 僕もまっすぐに、彼女を見て答える。


ムッツリな二人が繋がれて、奇跡のように出会えて・・・僕にも、クミにも。新しい始まりが来たんだ・・・。こちらこそありがとう。


 僕は、彼女を抱きしめた。
 彼女も僕の腰に手を回して寄り添ってくれる。



二人で、いつまでも、ムッツリで、いやらしく、繋がっていようね・・・。



 そして、僕たちは、誓い合うように、キスをした。




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