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最後の大人の夏休み
第1章 2022.7.18
高身長、高学歴、高収入。
料理は下手だけど、基本的な家事は何でもできる。少し雑なところが私もプレッシャーを感じなくて、好きなとこ。
犬嫌いなはずなのに、私の連れ子も大事に育ててくれるイクメン。

そんな彼と今年の末、結婚します。

この人となら幸せになれるって思えてる。喧嘩をすることもあるけど、基本的な考え方、価値観は一緒だから、乗り越えていけるんだろうと感じてる。
親友も羨む私たちの関係、未来。


連休終わりの日曜日。
お酒のせいかな、頭の中にモヤがかかる。
あれ、最近、シてなくない?前シたときは。あ、そうだ、あんまり盛り上がらなかったんだ。
お腹の奥がズンとする。
ベッドに横になる彼のTシャツを引っ張って、誘いの言葉。
やんわりと、私が傷つかないように、お断りのお言葉。その後に伸びてくるフワフワな掌が頭を撫でてきて宥めてくれる。
瞼が重たいや。
何にも抗わず、そのまま暗い世界に、沈んでいく。

彼の鼾で覚醒。時計のてっぺん、少し前。
虚しい。胸がぽっかりってこういうことか。この言葉を考えた人は天才だな。とか考えちゃったりして。

仰向けで寝るから鼾かくんだよー。と彼を横向きにさせて、ズンしたお腹の感覚に気づかないふりして、電気を消す。

するときはちょっといじわるだけど、私がしたいって言ったことをしてくれる、嫌なことはしない彼との行為が好きだった。
興奮冷めやらぬってのがお互いなくなったのはいつだろう。毎日してたのが1週間に1回、1月に1回、って減っていったのはいつだろう。もう思い出せないな。

あ、そっか。私もうこの人としかできなくなるんだ。

そこに気づいてしまったから。明確に言葉にしちゃったから。
マリッジブルーかな。
リビングに転がる空き缶を横目に、本当はいけないことって分かってるけど、お酒のせいにして。
26年間真面目に生きてきた私は、遊ぶ方法も単純な事しか知らない。Twitterとかで良く見る、赤い炎のアプリをインストール。
名前は。写真は。自己紹介文は。
適当に、適当に。

私の人生最後の大人の夏休み。始まります。
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