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最後の大人の夏休み
第2章 2022.7.19
ラブホテルって普通のビジネスホテルみたいじゃん。
が初めてラブホに入った時の感想。
もっと鏡貼だとかレースのカーテンだとかスケスケのシャワー室だとかあると思ってた。大きいベッドが1つ、テレビが1つ、直ぐ近くに普通のシャワー室が1つ。
何歳だよって話だけど、ラブホに来たのはこれが初めてだったから1人でルームツアーをしてしまう。まさかテレビにAVが映るのか。と感動。
「シャワー浴びる?」
シャワー室を覗いていると後ろから声がかかる。承諾の言葉を出そうと振り返ったところで、キス。
薄めの唇と、舌。
吸われて、舐められて、お腹の奥がズンとしてくる。彼のTシャツを握って、体に縋ってしまう。そのままベッドに押し倒される。後から振り返ったらいつ服を脱がされたのかを思い出せない。それくらい暖かい唇と舌の動きに夢中だった。
唇が離れて、胸を吸われ、丹念に口の中で舌に転がされ、弾かれる。胸の先のゾワゾワした刺激が徐々に痺れのような気持ちよさになり、背筋に走り始める。今までおまけみたいな前戯しかされたことのない私の小さな胸。唾液と空気が混ざる音を聞きながら甘い刺激に声が抑えられない。
「胸の感度良すぎない?」
既に脱がされて露わになっている私の陰部に手を這わせながら笑われる。わざとぴちゃぴちゃ音をさせながら触るのはやめてほしい。自分でもこんなに濡れていることに驚く。
細くて優しい指でクリトリスを撫でられて声が止まらない。滑りの良い指で弾かれる。
腰が浮くのを抑えられくなっくらいで、指が中に入ってくる。最初は伺うように入口の方をほぐしながら、徐々に奥に進んでくる。
どうしよう。気持ちい。
中は、穏やかな気持ちよさしか感じたことがなかった。こんなに明確に気持ち良いのは知らない。
徐々に手の動きが激しくなってきて、気持ち良いって思ったところを的確に抑えてくる。
「私、イけないの。もう気持ちいのっ、しんどい!」
思わず言ってしまう。
イけないのはコンプレックスだった。他の女の子みたいにイってみたいけどわからなかった。永遠と気持ち良いのが続いて終わりのないことを、申し訳なくも感じてしまう。
「そうなん?じゃあずっと楽しめるじゃん?」
えっ、あっ違う。なんでそんないじわるな顔で笑うのだろうか。と衝撃を感じたところで、
右手で中を擦られながら、左手が私の下腹部を優しく抑えてくる。